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ノルウェーのフィヨルド

14/06/2019 by shu0603 2 Comments

2週目のクルーズで最初に停泊したのはEidford。

ノルウェーはいつか行きたいと思ってはいたが、いつ行くかも分からなかったし、この国に関してのリサーチは全くしていなかった。

勿論街や場所の名前、有名な観光地の情報も全く無知だったので、船のスケジュール表を貰ってからは、ポートでインターネットが使える時に、停泊するポートとその周辺の事を調べた。

どうやらこの14日間のノルウェークルーズでは、ノルウェーのフィヨルドや北極圏まで、絶景と言われるこの国の見所を航海していくようだ!(今更驚いてワクワクしてるのは、多分この船で俺だけだろう笑)

ゲストとの会話の中でも『普段は行けない場所まで行けるからこのクルーズを1年前に予約した』なんて声を聞く。

中には世界一周をしている、歳は多分俺と同じ30代前後くらいのロシア人カップルが、本当なら陸路で車を使ってキャンプをしながら行きたかったけど、クルーズの行き先を見て、ノルウェーだけはクルーズで旅する事に決めたと言っていた。

さて、最初に降り立ったこの場所は、最初からメインストップ?!と思える程素晴らしい場所だった。

朝起きると滝とフィヨルドに囲まれて、目の前には小さな町があるだけ。車は殆ど走っていなくて、小さなスーパーが一見、カフェが数件、お土産屋が2件あるだけだ。

朝の撮影を終わらし、フォトグラファーチームの二人とマウンテンバイクを借りて外へ出た。(スタッフは無料で自転車をレンタルできる)

さすが豪華客船、無料レンタルバイクと聞くと、ショボいママチャリを想像していたが、立派なマウンテンバイクで、周りが引くほど俺のテンションが最高潮に。

快晴で気温も暖かく、これからバイクで出かけるのに、一緒に出掛けた二人は何故か厚着だ。二人とも砂漠出身だから、気温の感じ方が違うのだろうか。

俺は勿論サンダル、Tシャツ、海パンで出かけた。

大通りを抜けて小道のウォークウェイに入り、森の中を勢いよく駆け巡った。アフリカ出身の彼は叫びまくる。アフリカ人は運動をすると叫ぶんだ。

途中湖を見付けて、俺は迷わず飛び込んだ!

これは大きな間違いだった。

湖の動画を撮るラビ。

夏のノルウェーの水温がこんなに冷たいなんて知らなかった。誰も教えてくれなかった。そりゃそうだ、どこを見回しても、水着を着ているのは俺一人。

水へ入った瞬間に、心臓が固まった気がした。それなのにアフリカ人のラビは

「おい、クレイジーなジャパニーズの写真撮るぞ!Shu,そこを動くな!」

と無慈悲な指示が飛んでくる。

仲間とこんな風に時間を過ごしていると、毎日がホリデーのようで、仕事が最高に楽しい。
自分達が誰よりも楽しんでるんだ、そこにいるゲスト達に最高のサービスが出来ない訳が無い!

フォトグラファーとしてこの船に乗れて、このチームに巡り合えて、本当に恵まれていて感謝の気持ちしかない。

湖を出て、更に山を登る。

インド人のガネッシュとラビはすぐに弱音を吐くが、絶景が待っていると煽てて一緒に登らせる。

広場に出ると、目の前に大きな岩があって、その岩の一部の模様を見ていると、まるでトロルのようだ。ノルウェーは世界的に有名なお伽話発祥の国としても有名で、トロルやゴブリンなどの言葉は色々な所で見かける。

トロル岩。

腰くらいまで草が生える原っぱに出る。

道は右か左へ進んでいるが、どっちへ行っても行き着くのは真正面だ。

「それなら真正面を突っ切ろう!」

というと、二人は反論。

ガネッシュ「草むらには蛇がいるだろ!ヤバイ虫もいるかもしれない!」

ラビ「それに忘れるなよ、ノルウェーにはトロルがいるんだ」

そんな二人を無視して先頭を歩き、草を掻き分け道を作って歩いてく。

二人がどう思ったかは知らないが、俺はこんな時間が最高に幸せだ。

嫌がっていた二人も、何だかんだ楽しんでいる。

目一杯楽しんで、午後の撮影が始まるのに合わせ船へ帰った。

中にいても外にいても、ずっと撮影撮影。こんな生活、写真が好きじゃなかったら地獄かも知れない。笑

でも写真が本当に大好きなフォトグラファーたちにとっては、最高の環境だ。

次に向かうのは、美しい街並みで有名なBergen。

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Filed Under: ホーランドアメリカ, 旅, 未分類

Comments

  1. 杉山登志郎 says

    14/06/2019 at 7:21 am

    楽しみながら仕事が出来ているようで羨ましい限り。この調子でエンジョイしてください!
    ところで三島に忘れ物しなかった?

    返信
    • shu0603 says

      20/06/2019 at 4:53 am

      ありがとうございます!
      あれ、何か忘れましたっけ…メッセージしますね!

      返信

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SHU ITO ( 伊藤 秀海)
宮城県仙台市
1988年6月3日生まれ

日本とニュージーランドで7年間イタリアンシェフとして勤務した後、長年思い描いた夢を実現するため、30歳を目前に写真家に転身。
旅する写真家として国内・国外を旅して巡り、世界の景色と人の文化をテーマに撮影する他、講演活動や観光PRの撮影など、
幅広く活動している。
アメリカのクルーズ船 ”ホーランドアメリカライン”のクルーズ船に
専属フォトグラファーとして乗船。

これまでに40カ国弱の国々へ訪れた。

第二の故郷ニュージーランドで住んでいた町と三島市が姉妹都市であったことをきっかけに静岡へ訪れ、2018年に初めて写真展を開催。

2019. April   初となる写真集 Like No Otherを出版。  
2020. October
 第二弾となる写真集 Just Like Sistersを出版。

隔離されたクルーズの生活

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