先日のブログでも書きましたが、カレンダー企画第2弾!ようやく発表!!
2020年カレンダーのテーマは”空”
実は空をテーマにするに当たり、色々と思うことがあった。
それは、空の写真家HABUさんの存在。空の写真家として圧倒的な存在感を誇り、数々の写真集やフォトコラムを出版されているHABUさんは私の憧れの人。
HABUさんとは、ニュージーランドでお世話になった人からの紹介で知り合うことができた。
ちょうど、長く住んだニュージーランドを離れ、写真家の道を歩む決意を決めた時のことだった。
『写真やるなら会った方が良いよ』
と言われ、どんな人なのかも分からないまま連絡をした。
調べていくと、僕が高校生の頃に本屋で立ち読みをした本の著者である事がわかった。当時の自分に勇気をくれた本だった。
実は写真家としてのテーマを決めようとしていた時”空の写真家”が候補の一つだったのだ。嘘ではない。ニュージーランドの田舎に住んでいた頃、僕の撮る写真の被写体はいつでも夕焼けの空だった。

向こうではシェフとして働いていたので、夕陽の時間に仕事が無いことは少なかったが、それでも時間があれば毎日でも夕日を撮りに外へ出た。
ニュージーランドの西海岸に位置するニュープリマスという町に住んでいたので、職場からたったの徒歩5分程度で海に沈む夕日が観れたのだ。

夕方になると『今日はどんな雲が空を浮かんでるんだろう?』とソワソワして、空の表情が余りにも良い日は他のスタッフに仕事を任せ、カメラを持って外へ飛び出して行った事もあった。
すでに空の写真家の通り名で知られた写真家がいると思うと、同じ名前を名乗るのは気が引けた。
空の写真家を名乗らなかった理由はもう一つある。
僕は好奇心旺盛な性格で、興味がある事が多方面にあった。
これから旅をするなら、きっと色々な人に会うだろう。何かに夢中な人や、天才的なアーティスト、伝統文化を受け継いで、後世に残そうとしている人達を見たら、きっと写真を撮りたくなる。でも”空の写真家”と名乗る事で、それらの写真と自分の掲げたコンセプトが合わなくなってしまうんじゃないか?そんな気がした。

実はと言うと、今現在も”〇〇の写真家”のような人から見て分かりやすいコンセプトは掲げていない。
今はまだそれを固定する時期ではない気がする。
でも、写真を通して伝えたいメッセージははっきりしている。
それは”この世界の美しさを伝える”こと。
旅をしていると、どんどん色々な知識が身につく。歴史は苦手で大嫌いだったのに、過去に何があったのか興味が湧いてくる。
言葉も文化も、見たことのない植物や動物も、すべて新鮮で、すべて美しく、もっと多くの人に知って貰いたい、見てもらいたいという気持ちになる。
仕事の出来の良し悪しや、失敗、恥、悩み、不安など、この広い宇宙からしたらどうだって良いちっぽけなもの。
そんなことより、もっと目を大きく見開いて、この美しい世界を見ようぜ!と叫びたくなる。ただ、僕は物事を大きな声で叫ぶような性格じゃないんだ。
だから、写真を撮るんだ。

撮った写真にメッセージを乗せて、伝わると信じて世の中に贈り出すんだ。
思ったよりも伝わらないかも知れない。でも、それでもやり続けるんだ。これが自分の一番やりたい事だって分かってるから。
こんな風に、自分の心から要らないものを削り落として行くと、2020年のカレンダーのテーマは自然と”空”になっていた。
カレンダー製作の時、僕は船でヨーロッパを駆け巡っていた。自分自身が日本にいないと上手くいかない事も沢山あって、9月完成を目標にしていたが、時期はどんどんずれて今になった。
2018年に初めてカレンダーを作って販売した時『来年も楽しみにしてるね!』というお言葉を沢山頂いた。
去年は写真集制作と東南アジアの旅で、カレンダーは断念してしまったので、今年こそは何としてでも!ということで、やっとの想いで完成したカレンダー。
今回は限定200部のみで予約販売開始します!
表紙は僕の心のふるさとであるニュージーランド。
日本の空の写真もあります。

ちなみにプリントは、いわき市にある植田印刷にお願いをして綺麗に仕上げて貰いました。担当して下さったYoichiさんにはお世話になりっぱなしで頭が上がりません。
配送は僕の日本到着後随時行っていくので、到着は12月上旬~中旬頃を予定しています。
カレンダーの詳細は以下のリンクより:
https://shuito.stores.jp/items/5dbef604ff78bd3fe929a444
沢山のご注文お待ちしています!
また、ブログや注文ページのシェアをSNSでして頂けたら嬉しいです。
今日はジャマイカよりお送りしました。
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