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9年越しのアロータウン

06/05/2019 by shu0603 Leave a Comment

今回ニュージーランドに帰って来ている一番の目的は写真集のプロモーションだが、実はもう一つ目的があった。それは、今の時期にしか見れないCentral Otagoの紅葉だ。
昔2010年にアロータウンに2ヶ月ほど住んでいた事がある。丁度冬が終わり、春を迎える時期だった。

当時の自分には何の技術も無く、英語もまだまだで、それでもニュージーランドを愛する気持ちと、根拠のない自信だけはあった。アロータウンで働いていたお店でワークビザを申請し、この先ずっとニュージーランドに住む未来を想像していた訳だが、実際には当時料理人としてのスキルが足らず、ビザも降りなくて、ニュージーランド移民局から「何月何日までにこの国を出国しなさい」という手紙を貰受け取り、半ば強制送還されたような気持ちで日本へ帰った。

その当時付き合っていた彼女を一人残し去ったアロータウン。それから数ヶ月して、彼女から紅葉して金色に輝くアロータウンの写真が贈られてきた。

”涙が出るほど美しい”と手紙には書いてあり、その手紙を読んで、俺も涙した。手紙の内容にではない。本来は見れているはずのアロータウンの紅葉を見る事が出来ず、不本意な帰国をした事で完全に自分を見失っていた当時の自分には、アロータウンの紅葉した姿は眩しすぎたのだ。

そこで俺は、何としてでもニュージーランドへ戻って住む事と、このアロータウンの紅葉を自分の目で見ることを誓った。

それから2年半の時が経ち、調理師の免許を取得し、ニュープリマスの飲食店から仕事のオファーを頂き、無事ニュージーランドへ帰る事が出来た。
秋が来る度にアロータウンの事を思い出し、今年こそは!と計画するも、飲食の仕事が忙しくて中々連休が取れず。結局タラナキで3年半過ごしたのにも関わらず、アロータウンに行く事もなく2度目のニュージーランド出国の日を迎えた。

そこからは完全に料理人を手放し、写真家としての人生がいよいよスタートしたわけだが、2019年の秋、9年越しの夢が遂に叶い、紅葉するアロータウンへやって来た!

毎年ここではオータムフェスティバルが開催され、時期もそのお祭りに合わせ、紅葉もまさに見頃!

紅葉は勿論最高に綺麗であったが、それ以上に「また一つ夢が叶った」という満足感でいっぱいだった。

アロータウン・オータムフェスティバル

このアロータウン、町として出来上がり栄えたのは1861年。この場所で金が見つかった事でゴールドラッシュが始まり、沢山の人がこの小さい町に移り住んだ。

ゴールドラッシュとは本当にすごいもので、アメリカを旅している間、いくつものゴーストタウンを見た。金が見つかり、人が住める家やらお店やらが出来あがり、でも金が取り付くされるとそこに引き続き住む理由もなくなり、広大なアメリカでは人が一人も居ない村が出来あがる。

その点、アロータウンには人がまだ住んでいて、むしろゴールドラッシュ時代の名残のある店構えや、それに因んだオータムフェスなど、当時の歴史を上手く現代の観光資源にしている。

話は脱線するが、”アロータウン 歴史”のキーワードでGoogle検索していると、つい先日ウェリントンでお会いした日刊ニュージーライフを運営されているMasaさんの記事が目に入った。

その記事がこちら

クイーンズタウンの歴史を紐解く&クイーンズタウンへの行き方

彼が言うように、歴史の紐を解いてその地を見て行く事はとても面白い!
*ニュージーランド通な人はもうすでに知っている人の多いこちらのサイト、本当に面白い記事ばかりなので、まだ見た事の無い人は是非チェックしてみてください。

このアロータウンに、完璧なタイミングで、しかもそれを写真家として写真に残せる状態で戻って来れたことに関しては、ただ嬉しい気持ちと感謝の気持ちしかない。

そんな俺の経歴と写真を、アロータウンのオフィシャルフェイスブックページが取り上げてくれた。
住んだ期間は本当に短かったが、当時働いていたMilbrookのゴルフ場へも行ってカメラを片手に歩いていると、色々な記憶が蘇ってきた。

よく行っていたカフェのコーヒー

改めて、この国は俺の人生を大きく変えてくれたのだと実感した。

~お知らせ~
5月25日、26日は静岡の三島で、姉妹都市イベント第二弾を行います。

・写真集を見て触って購入できます
・新たに撮影したニュージーランド写真の展示
・2018年の写真展を後に、今後三島とニュープリマスとを姉妹都市関係。今後どのように働きかけていくか
・再度訪れて感じたニュープリマスの魅力や、ニュージーランドの秋のお話(ニュージーランドの四季の感じ方)

などを、料理と一緒に楽しんで頂く空間として準備を進めています。

ディナートークは20名限定となります。ご予約は店頭にて。(来店が難しい場合は僕まで直接連絡を下さい。)
ディナートークへの参加が難しい方は、25日、26日はお店にいる予定ですので、是非立ち寄ってみてください。

~お知らせ②~
ツイッター復活

今まで全く使って来なかったツイッターですが、フェイスブックとインスタとはまた別の目的で、日々感じた事や言葉をその都度シェアしていこうと思います。

旅が日常となると、あり得ない事や面白いこと、信じられない出来事などの連続で、ブログを書くのが追い付かない事が多いので、思った事をそのまま短く呟いていこうと思います。

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SHU ITO ( 伊藤 秀海)
宮城県仙台市
1988年6月3日生まれ

日本とニュージーランドで7年間イタリアンシェフとして勤務した後、長年思い描いた夢を実現するため、30歳を目前に写真家に転身。
旅する写真家として国内・国外を旅して巡り、世界の景色と人の文化をテーマに撮影する他、講演活動や観光PRの撮影など、
幅広く活動している。
アメリカのクルーズ船 ”ホーランドアメリカライン”のクルーズ船に
専属フォトグラファーとして乗船。

これまでに40カ国弱の国々へ訪れた。

第二の故郷ニュージーランドで住んでいた町と三島市が姉妹都市であったことをきっかけに静岡へ訪れ、2018年に初めて写真展を開催。

2019. April   初となる写真集 Like No Otherを出版。  
2020. October
 第二弾となる写真集 Just Like Sistersを出版。

隔離されたクルーズの生活

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