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昔テレビで見た首長族

29/01/2019 by shu0603 Leave a Comment

昔、世界仰天か何かで見て知った、世界のどこかにいる”首長族”。どこにいるのかも知らず、勝手にアフリカのどこかの民族だと思っていた。

ラオスの首都ビエンチャンからバスでタイのチェンマイへ移動し、そこから別のバスでPaiを経由してMae Hong Sonへ来た。場所的には限りなくミャンマーに近く、全く観光地らしくは無いが、首長族はこちら!のような看板やフライヤーを何度か目にした。

首長族、こんなところにいたのか!!

実際に首長族はミャンマーに居たらしいが、タイの北部にも現在は彼らの村があるらしい。
ということで彼らの住む集落までやってきた。

バイクを停める場所を探してると、タイ人のおじさんが来て『バイクはここに停めてね~!チケットはここだよ~!どこから来たの~?』
と声をかけられる。

どうやらここで入場料を払って、入口をくぐった先に首長族が待ち受けているらしい。入り口には何故か、鉄の棒に足を括り付けられて歩けない鶏が4羽、羽をバタバタさせながらコケコッコーーーーと健気に鳴いている。多分観光客を喜ばせる為にやっているのだろうけど、鶏が可哀想だ。
集落へ入ると、まず出迎えてくれたのはゾウ!鎖で繋がれてはいないけど、ここでは20バーツでバナナを買ってゾウに上げることが出来た。

ゾウを通り過ぎると、おみやげ屋さんが広がっていて、そこに昔テレビで見た首長族がいる!!

すごい、本物だ。本当に首に沢山の輪っかをしていて、首が長い。

すごい。

っていうか

ちょっと

こ、こ、怖いっ笑

子供達も首にちゃんと輪っかをつけて遊びと時に物販に徹している。歳を重ねるに連れて首の輪っかも増やす人達なので、年配の人ほど首が長い。

目の前を通ると一生懸命音楽を演奏してくれる人や、織物を織る姿を見せてくれようとする人。彼女たちの目的は自分たちの文化に興味を持ってもらう事でも俺の文化を知ることでもなく、お金のようだ。笑
俺は伝統文化や過去からずっと継承されてきた技術者と出会って、彼らの積み重ねてきた歴史や生き方を見るのが好きだし興味があるが、自分がその立場になった事を想像すると、きっとその伝統や生き方に逆らいたくなってしまうだろうから不思議だ。

もしも俺がニワトリだったら、他のニワトリが朝方に鳴いていても、自分だけは昼下がりの午後に鳴いているかもしれない。

もしも俺が王族の息子として生まれたら、運命に逆らって自分の代でその王国を終わらせる選択をするかも知れない。

もしも俺が女性として首長族の村に生まれても、首を長くする努力はせずに、村を出て旅に出るかも知れない。

ふと10代、20代前半の頃、日本が好きでなくて日本人として生まれた自分が嫌で、他の人がするように普通に会社員として働く事が出来なくて、自分の考えを理解してくれる人が周りにいなくて苦しい想いをしていた頃を思い出した。

旅に出て一番驚いたのは、自分と同じような感覚や考え方を持った人達が、国籍や見かけは違えど沢山存在する事を知った時だ。

やりたい事を探して旅しているのは自分だけでは無かった。

他の人がやるのと同じように生きたり、仕事をこなすのが辛いと感じるのは自分だけでは無かった!

自分の国に居場所を見つけられず、幸せに住める場所を探しているのは自分だけでは無かった!

そんな人達との出会いを通して、俺は自信を取り戻して、好きな事を仕事にする事が出来て、今の自分へと繋がっているんだな、と昔の自分と今の自分を比較した。今では東南アジアの国々の、多くの観光客が行かないであろう奥地や秘境にバックパックとカメラ片手に訪れ、昔テレビで見た首長族の写真を撮っている。

ついこの間、ある人から『Shuさんの話、聞きたい日本の若者多いと思いますよ~。次の帰国の際は是非、そのようなトークイベントやってください』とメッセージを頂いた。
東南アジアで撮影した写真を見てもらいながら、やりたい事を探す若者を対象にそんなイベントをやっても良いかも知れない。

話せる場所と話を聞きたいと思う人がいれば、何処へでも行けますので、そのイベント一緒にやりたいです!是非ここで開催して欲しいです!という声があれば、是非連絡を頂ければと思います。

次回の日本帰国予定は2月20日前後です。

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SHU ITO ( 伊藤 秀海)
宮城県仙台市
1988年6月3日生まれ

日本とニュージーランドで7年間イタリアンシェフとして勤務した後、長年思い描いた夢を実現するため、30歳を目前に写真家に転身。
旅する写真家として国内・国外を旅して巡り、世界の景色と人の文化をテーマに撮影する他、講演活動や観光PRの撮影など、
幅広く活動している。
アメリカのクルーズ船 ”ホーランドアメリカライン”のクルーズ船に
専属フォトグラファーとして乗船。

これまでに40カ国弱の国々へ訪れた。

第二の故郷ニュージーランドで住んでいた町と三島市が姉妹都市であったことをきっかけに静岡へ訪れ、2018年に初めて写真展を開催。

2019. April   初となる写真集 Like No Otherを出版。  
2020. October
 第二弾となる写真集 Just Like Sistersを出版。

隔離されたクルーズの生活

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