約3週間滞在して、今回最初の写真展も行われた福島県いわき市。
仙台出身の僕から見て、福島は隣の県ではありますが、特にいわきは仙台から車で3時間と、程よく遠いので、昔子供の頃に行った以来、行った事のない街でした。
友達や知り合いがいるわけでもなく、最初にいわきに行こうと思ったキッカケは、僕のパートナーがいわきに住んでいて、彼女に会いに行く、ただそれだけでした。
それが、去年カレンダーを店頭販売に協力して下さった事で繋がれた、Soup Cafe あかりのオーナーさゆりさんと話して行くうちに、写真展の話になり、トークライブまでやる事となりました。
正直、行った事もない場所へ行って、いきなりイベントをやるのは、集客の点で非常に勇気がいります。いくらFacebookなどのソーシャルメディアが発達しているとは言え、情報が溢れる現代では、必要な人に情報を発信するのも至難の業です。
更に、今回僕はここ数ヶ月非常にハードな日程だったため、いわきのイベントに関しては、呼びかけをクラウドファンディングでしか行えませんでした。
にも関わらず、トークライブへは定員20を越えた25名の方々を集めて頂き、周りの最強サポートのおかげでイベントは大成功!!
これだけでもいわきの滞在目的は十分に満たし、大満足でしたが、いわきの滞在はそれだけに留まりません。
フラダンスのトップダンサーゆかりんからはいわきで活躍されるカメラマンの亮さんを紹介頂き会ってお話する事が出来ました。
彼の家族写真への想いには本当に感銘を受けました
“お金がある人だけじゃ無くて、別に特別な日だけじゃなくて、普段の家族の風景を写真に残したい”
“撮った写真をアルバムに入れて押入れにしまうのではなく、良い写真を部屋に飾って、みんなに笑顔になってもらいたい”
そんな事を、彼はニコニコしながら語ってくれました。
いわきですでに大活躍されている彼とは年齢もキャリアも違いますが、それ以上に2人に共通するものがありました。
いわきへ僕が戻った際は、また飲んだり、一緒にイベントやろうと声もかけて頂き、いわきがより近くなり、好きになりました。
亮さんのホームページ: http://picbear.club/rencontrue_photogram
また、トークライブに来てくださった別の方から、紹介したい人がいると言って紹介頂いたのが、いわきの老舗旅館『古滝屋』16代目社長の里見さん
破れたジーンズを履いてバックパック背負った、髭面の俺が、そんな立派な社長さんとお会いして何を話すんだ!?と自分でツッコミたくなりました。笑
実際に会ってみると、とても気さくで、旅好きで、旅館と言っても様々な旅人に対し、適した料金でステイが可能なように考えておられたりと、とにかくステキな方でした。
出会ってすぐに意気投合し、旅の話や写真の話をすると、なんとその場で僕のポストカードをまとめて購入して店頭で販売して下さり、更には全ての写真展が終わった後、そのパネルを旅館の6階に展示させて頂くようになり、何といわきのポストカードを作らせて頂く事にまでなりました。
そのいわきポストカードの事を、湯本の有名なコンビニのオーナーに話すと、じゃあいわき観光協会の方に繋げてあげるとお話を頂けたりと。
日本に帰国してから、今でようやく1カ月になりますが、本当に毎日が奇跡の連続で、自分でも信じらせません。
今、バスでいわきから東京に向かいながら、これら全ての出来事が始まった原点はどこだったか、振り返りました。
そうすると、この全ての現実を創り上げたキッカケとは、去年、ギリギリになって思い付いて販売した、ニュージーランドカレンダーでした。
初めてのカレンダー販売は沢山の人に協力して貰いながらも、とても忙しかったんですけど、それが世の中に出た事によって、カレンダーの販売利益を遥かに超える出来事に繋がったんだと思いました。
フリーランスとして、伊藤秀海個人として自分を売っていくに当たり、勇気が必要でした。ノウハウもなく、全て自分の思いつき。手当たり次第に出来る事をやって、でも長い期間、手応えを感じる事が出来ませんでしたが、今、これまでやって来た事が、小さかった点と点が線で繋がり、大きな絵を描こうとしています。
自分の心が求めている方向へ行ってみようと進んだ先には、言葉では言い表せない経験と感動がまっていました。
本当に、本当に思うのは、全ての事に意味があります。無駄な事なんて1つもないんです。
県内県外から僕に会いにいわきへ集まってくれた仲間達、いわきで新たに出来た仲間達、気が付いたら、いわきにはしっかりと、自分の居場所がありました。
こうやって出来た人々との繋がりを断つ事なく、これから生まれる新しい繋がりも大切に、東京を経由して、第2の写真展会場である静岡県の三島市を目指します。
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